一瞬で売り上げを上げる方法

2020年11月30日

一瞬で売り上げを上げる方法を調べている経営者の方にお伝えしたいのですが、今すぐにでもお金が必要なのか？それとも自社製品を売りたいのか？どちらなのかをはっきりさせた方が良いです。

なぜかと言うと、お金が必要という考え方と、モノを売るという考え方は、似ているようですが全く異なるからです。

今すぐにでもお金が必要で用立てたいのであれば、銀行で融資を受けたり、金融公庫で融資を受けたりすれば問題は解決します。

あるいは、価格を値上げすれば一瞬で売り上げが上がります。

ガリガリ君の製造会社である赤城乳業は、ガリガリ君１０円の値上げの為だけに広告を打ちましたが、その誠実さが良いということで話題になりました。

ですが、モノを売るとなれば、お金と切り離して考えなくてはなりません。

物が売れるために必要な条件は、他人が欲しいものを売る、他人が何を求めているのかを調べることです。

この２点を徹底的に追及していけば物は売れて行きます。物が売れて行けば自ずと売り上げは上がります。

しかし、売り上げをどうすれば上げられるのか？に固執すると、お金ばかりに気を取られ、物を買う『人』の事が見えなくなってしまいます。

もしも、経営者であるあなたが今現在、資金繰りで困っていて買掛金の支払い日までにお金が集まらないことが理由で『一瞬で売り上げを上げる方法』を探しているのなら、下の記事が参考になると思います。

しかし、一瞬で売り上げを上げる方法を探している経営者の方が本当に欲しいものは『物が売れて行く』という現象ではないでしょうか。

そうであるならば、一瞬で売り上げを上げる方法を探すのではなく、自社製品や自社サービスについてもっとよく知り、売るための違う切り口は存在しないか？を考えるべきです。

そうすることにより、自社製品や自社サービスを必要とする客層が今までとは違うところに居ることに気づくでしょう。

経営破綻から復活したUSJ

USJと言えば、日本国内で成功している数少ないテーマパークの一つです。

そんなUSJですが、実は２００４年に経営破綻をしています。しかし、現在のUSJを見てみると本当にそのような出来事があったのだろうか？と疑う程、人を呼び寄せています。

なぜなのか？

手短に言えば、売る相手を子供のいる家族に絞ったからです。

元々、USJは大人向けのアトラクションが多く、お金を持っている大人をターゲットにしていました。

その結果が、２００４年の経営破綻に繋がるわけですが、そこでUSJは『どんな人にUSJを売り込むか？』を考えました。

USJが目を付けたのは子供のいる家族でした。

子供の成長は早く、気が付いた時には親と一緒に行動するのを嫌がる年齢になるものです。

そうなる前に、子供との思い出をたくさん作りませんか？ということを子供のいる家族に向けてUSJを売り込んだわけです。

その狙いは的中し、USJの売り上げは年々増加し今に至るという事なのです。

この結果が得られたのは、売上ではなく人に焦点を当てたことが大きな要因と言えるでしょう。

これはUSJだから売れたのだという訳ではなく、売れるカギは客が持っていることに気付いた経営者なら、USJと同じ現象を再現させることが可能です。

つまり、自社製品や自社サービスが売れて行き、それに伴い売り上げも上がるという事です。

お金は人が運んでくるものであって、お金が自らの意志で勝手に向こうからやってくるわけではないのです。

だから、お金を使ってくれる『人』の感情に訴える方法を真剣に考えることが売上を上げる方法と言えるのです。

何を売っているのか？を自覚する

例えば、トヨタ自動車は自動車を売っている会社です。本田技研も自動車を売っている会社です。

このことは、日本人であれば誰でも知っていることですが、本当にこれらの会社は自動車を売っているのでしょうか？

自動車を購入する人は、自動車が欲しいから購入するのではなくて、例えば、物を運搬するために車を使えば便利だからという理由で購入しているかもしれません。

あるいは、週末に家族や友人たちと旅行を楽しみたいという理由で車を購入しているかもしれません。

という事はつまり、自動車会社は、物を運搬するための機能であったり、家族や友人たちとの思い出をサポートするための手段を販売しているということになります。

トヨタから発売されているノアというミニバンですが、以前『どこでもノア』というＣＭがテレビで流れていました。

これはドラえもんの『どこでもドア』に引っ掛けたキャッチコピーなのですが、どこでもドアがあったらどこでも行けるよね！というイメージを活用し『ノア』があればどこでも行ける！と宣伝していたわけです。

ですから、自社製品や自社サービスは一体何を売っているのか？を自覚することは非常に大切で、それが持つ効果を正しく認識し、それを人に伝えることができれば売り上げは上がります。